当院では、術前と術後に、口腔内の写真を撮らせていただきます。
それは、どんな説明よりも、実際に写真を見ていただくほうが、患者様にとって現状を把握していただきやすいと思うからです。
また、患者様と情報を共有できる、治療方針が立てやすくなる、お口の変遷を知ることができる、など様々なメリットがあります。ここでは、これから治療を検討されている方のために、代表的な症例を毎月更新していきます。
初診:5歳男児。左下の乳歯に穴があいた。
処置:麻酔をかけ、歯と歯の間の虫歯部分を削りました。型どりをして、金属の詰め物を入れました。
初診:4歳男児。生えてきた乳歯の色が気になると来院。
処置:歯面清掃後、シーラントで奥歯の溝を埋め、虫歯予防しました。
その後も定期的に歯の生え方を確認し、虫歯になりそうな部位に予防処置を行っています。
初診:12歳女児。歯ブラシすると歯肉から出血するため来院。
処置:スケーリング(歯石除去)と、フッ素入りの研磨剤を用いた歯面研磨を行いました。
定期的にスケーリングと歯面研磨を行うと、歯肉の炎症が軽減され、歯が白濁した部分もフッ素により消失傾向になります。
前歯から数えて4番目と5番目の歯を小臼歯と呼びます。お口を開いたときに比較的見えやすい位置にある歯ですが、保険適用で被せ物の治療をしようとすると、これまでは銀歯の選択肢しかありませんでした。2014年4月の健康保険の改正により、小臼歯の保険治療で、白い被せ物の「CAD/CAM冠」が使用可能となりました。「CAD/CAM冠」は、ハイブリッドレジン(セラミックとプラスチックの混合素材)のブロックを、コンピュータ制御の機械で削り出して制作します。金属に比べて割れやすいという素材の欠点もありますが、審美性の面では、保険適用で白い被せ物の治療が受けられるという選択の幅が増えたことは、患者様にとって大きなメリットと言えると思います。
初診:金属の詰め物をした歯に虫歯が再発し、大きく穴が開いています。
処置:虫歯部分を削り、新たに作成した銀歯を被せました。
一度治療して被せた歯の根の状態が悪化し、痛みが出たり、被せ物が外れたりした場合は、根の再治療が必要となります。 特に強い力がかかるなどして、歯の根が折れてしまった場合は、抜歯せざるを得ないケースもあります。 悪化させないためには、定期的にケアを続け、不具合がないか観察していくことが大切です。
初診:ブリッジを被せた歯の根が破損し折れています。
処置:根の折れた歯を抜歯し、部分入れ歯を装着しました。
歯ぐきが下がって歯の根元が見えてくることがあります。
歯ぐきが痩せる原因は、主に、歯周病、加齢、かみ合わせの悪さ、歯の磨きすぎ、などが考えられます。
治療方法としては、被せ物をしている場合は完全に取り外し、新しく作り直して付け替えます。天然歯の根元が露出して気になる場合は、白い詰め物を入れて修復します。
歯周病などが原因の場合は、メンテナンスを続け、歯の健康を保つことも大切です。
初診:右上奥歯、銀色の被せ物したの歯の根元が見えています。
処置:被せ物をはずし、新しく作り直して再度装着しました。
歯を失ってしまった場合の治療には、入れ歯(着脱可)とブリッジ(着脱不可)が一般的です。
ブリッジは固定されるので入れ歯より違和感はありませんが、装着する際、土台にするために、失った歯の両側の健康な歯を削る必要があります。
当院では患者様のお口の状態を見てより良い方法で治療を行いますが、ご要望がある場合は遠慮なくスタッフまでご相談ください。
初診:右下の歯がかむと痛いとのこと。
レントゲンから、ブリッジの支えであった1本の歯の根が折れていることがわかった。
処置:根が折れた歯は残すことができないことをご説明し、抜歯へ。
入れ歯をご希望されなかったため、新しいブリッジを作り直し装着しました。
ブリッジの支えだった歯を抜いてしまったので、新しいものは前の方の歯を新たに支えとしています。
なお、ブリッジ装着後は歯茎とブリッジの間の清掃など、管理が必要になります。
子供のお口の中では、3歳頃に乳歯がすべて生えそろい、6歳からは永久歯が生え始めます。特に奥歯の噛み合わせの部分は複雑な溝がたくさんあり、上手に磨きにくいためむし歯になりやすく注意が必要です。
むし歯になってしまうと、乳歯でも麻酔をして歯を削ったり、根の治療が必要になったりします。治療で乳歯の神経を取ってしまうと、自然に歯が抜けなくなり、永久歯の成長を妨げる場合もあります。
将来生えてくる永久歯のためにも、フッ素やシーラントなどを利用して歯を健康に保ちましょう。
初診:3歳児。奥歯は歯みがきでの磨き残しも多く、むし歯になりやすいことを説明しました。
1年後の4歳の時に予防処置(シーラント)の説明をしました。
その後、予防の処置のためのご来院は無く、むし歯による痛みがあるため受診。
レントゲン撮影の結果、麻酔をして根(歯の神経)の治療を行った後、金属の詰め物を入れました。
初診:6歳児。むし歯のため、左下奥歯2本の根の治療をした後、金属の詰め物を入れました。
また、レントゲン写真から、乳歯が自然に抜けない可能性あるとわかったため、ご説明しました。
3年経過後の9歳の時、金属の詰め物を入れた歯の外側歯ぐきに腫れが見られました。
金属の詰め物を取り、腫れの治療を進めながら根の状態を定期的に観察。
レントゲン写真から、永久歯が上手く生えない可能性があることを再度ご説明し、抜歯することになりました。
歯を抜いて2ヵ月後。
乳歯を抜いたことで、斜めに生えていた永久歯の方向が改善されています。
むし歯になった歯を削った後にかぶせる被せ物(クラウン)には保険内で治療できる物と自費診療の物が選べます。自費診療では見た目も耐久性も優れた被せ物が選べます。今回は特に目立つ前歯の症例をご紹介します。
素材:内側に金属、外側は白いプラスチック素材(レジン)
特徴:内側が金属のため、透明感が出づらい。
時間がたつと変色しやすい。また、白いプラスチック素材がかけやすい。
素材:オールジルコニア(セラミック)
特徴:透明度がとても高いので見た目が良く、変色しない。
強度のある素材なので、天然の歯と同じくらいの硬さで自然です。
自費診療ではかけにくい他の素材でも被せ物を作る事は出来ますが、時間がたつと変色する可能性があります。自費診療についてお知りになりたい方はお気軽にご相談ください。
細菌のかたまりである歯垢(プラーク)を放置すると石灰化し硬い歯石になります。
歯石は白い歯石から黄い歯石、黄茶い歯石、黒い歯石へと変化し、どんどん除去するのが難しくなります。黒ずんでしまった歯石の除去には痛みを伴う事もありますので、早めのクリーニングが大切です。
初診:歯間や歯と歯肉との間に歯石がついている状態。
処置:クリーニング(SC:スケーリング)によって歯石を除去。
初診:むし歯治療で削った部分に詰めていた金属がとれた。
処置:麻酔後、白い詰め物(CR:コンポジットレジン)を入れた。
初診:全顎治療を希望。(60代、男性)
処置:上下顎に保険治療のかぶせ物・ブリッジを装着。